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大林宜彦監督作品「その日のまえに」を見ました。

2016.03.30

その日の前に

久々に大林監督の「ふたり」を見て以来、わたしの中で再フィーバーした大林作品。
昨日は同監督の「その日のまえに」を見ました。

育ち盛りの2人の息子を持つとし子(永作博美)は突然、病に倒れ余命を宣告される。
“明日”を断ち切られた夫・健大(南原清隆)は、妻とともに「その日」に向けて、子供たちの将来のことなどを考えたり、かつて結婚当時に暮らした街を訪ねたり、残り少ない日々を工夫しながら一所懸命生きていく。

映画のテーマは家族の死という重いものですが、映画内では余命少ない妻と夫が若い頃に住んでいた街を一緒に訪れたり、”その日”は秋晴れのすがすがしい日がいいなぁと語ったり、身の回りのものを少しずつ整理していくといった穏やかな空気感の物語です。
「あの時、こんなことがあったね」とか「この街はこんなだったね」と夫婦が思い出を語りながら街を散歩する姿は、死という重い現実の悲壮感すら感じさません。
大林監督の映画は、重いテーマが重くならない、暗くならない、そんな雰囲気の作品が多いなぁと思います。
セカチューみたいにうわぁぁっという号泣してしまうような盛り上がりも感動シーンも強調はされません。
ふっとしたセリフの端々にじわっと目が潤んでしまうような、そんなやわらかな感情の揺さぶりがあるんです。

「あの時こうしていれば君は病気にならなかったかもしれない」「君をもっと大事にしてれば・・」という夫の言葉に対して、妻は「それが生きているってことよ」と。
生きていれば誰にでもある後悔、ネガティブな感情を死を目の前にした人には違うように見えるのかなと。

映画内でストーリー内を貫き流れる宮澤賢治「永訣の朝」を歌詞にした歌が凄く印象的でした。

けふのうちに
とほくへいってしまふわたくしのいもうとよ
みぞれがふっておもてはへんにあかるいのだ
あめゆじゅとてちてけんじゃ

久々に宮澤賢治読みたくなってしまったので、今日のお昼休みは本屋さんに行きます。

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